試験名 | ヤマブシタケの高齢障害者への効用 |
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対象 | 介護保険対応型療養病床に入院中の高齢障害患者 |
評価基準 | FIM |
平均年齢 | 75.0歳 |
検証人数 | 50名 |
期間 | 6ヶ月 |
方法 | ヤマブシタケ5g/日を6ヵ月間服用 |
※FIM・・・自立度を測る国際的評価基準。functional independence measureの略。
毎朝、乾燥ヤマブシタケ5gをみそ汁などに入れ、半年間50人の患者(平均年齢75.0歳)に与え、与えない50人の患者(平均年齢77.2歳)のグループと比較。
その2つのグループで、自立度を測る国際的評価基準FIM値を調べたところ、ヤマブシタケを食べた50人のグループのうちの痴呆患者7人全員の自立度が、投与前と比べアップしました。
また、そのグループには、有熱患者が減少し(免疫賦活化作用)、介護認定基準「要介護度5」の3人の患者全員が「要介護度4」に改善しました。
介護保険対応型療養病床に入院中の高齢障害患者50名に冷凍乾燥したヤマブシタケ1日5gを朝の味噌汁や夕の汁物、煮物に入れて6ヵ月間食べて頂いた。
対照群として同じく介護保険対応型療養病床27名、医療保険対応型療法病床23名、合計50名をおいた。
(平均年齢77.2歳)
はじめに、ヤマブシタケの免疫賦活化作用を検討する目的で、有熱患者数を対照群と比較した。
有熱者(体温37℃以上)の判定は朝の定期検温時(8:30am~9:30pm)の体温を採った。
ヤマブシタケ投与開始時の有熱者数が減り、以後その傾向が持続するのは、ヤマブシタケによる免疫賦活化の臨床的成立が少なくとも3ヵ月間を要するものと考えている。
3ヵ月以降、6ヵ月まで、投与群の有熱者は対照的群に比して少なくなる傾向にあった。
また、老年痴呆を示した高年齢障害者7名のヤマブシタケ投与後のFIM値を計測し、中でも認知領域を取り出し検討した結果、ヤマブシタケ投与後で何れも有意に(P>0.01)改善をみた。
注目に値するのは介護度の変化で、要介護度5の3例で、全例要介護4へと改善した。
要介護5とは、いわゆる”寝たきり”であり、食事も介助、尿便意が無くオムツ使用例の占める割合が多い。
したがって要介護度が改善すると考える審査員は少なく、審査期間を無条件に延長することが通例となっている。
その意味合いから、要介護度5の3例全員が1ランク改善した成績は貴重であると考えられる。
※〔笠原浩一ら、ヤマブシタケの高齢障害者への効用.群馬医学別冊2001,77-81.〕より引用
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