認知症の基礎知識
まずは認知症に関する基礎知識をつけましょう。
認知症の症状認知症になるとこんな症状がみられます
認知症の症状ってどんなもの?
一般的には知的能力が低下します。初期には、記銘力障害・記憶力障害がみられ、次第に幻覚や妄想、徘徊など、さまざまな症状が人によって現れます。
中核症状
- 記銘力障害・記憶力障害
- 新しいことを覚えたり(記銘力)、しっかり記憶しておく(記憶力)ことができなくなります。特徴は、古い記憶ではなく新しい記憶がなくなるため、たとえば、食事をした直後に食事をしたことを忘れてしまうなどの症状が出ます。
- 見当識障害
- 今が「いつ」で、ここが「どこ」なのか、自分や周囲にいる人が「だれ」なのかが分からなくなります。
- 計算力障害
- 足し算、引き算の簡単な計算ができなくなるため、おつりの計算ができなくなったり、支払う金額を間違えたりします。
- 感情障害
- 興奮しやすい一方で、うつになりやすくなります。感情が非常に不安定になります。
- 思考力障害
- 判断力・注意力が低下し、筋道をたてて物事を考えることができなくなります。
- 異常行動
- 重度になると、周囲がまったく理解できない無意味な行動をとるようになります。
周辺症状
- 幻覚・妄想
- 亡くなった人が見えた、神様の声を聞いた、ものが盗まれたなど幻覚・妄想の症状が出ます。
- 徘徊
- 行き当たりばったりの場合もありますが、自分が育った家や大切に受け入れられた場所を目指している場合があります。
- うつ・意欲低下・感情不安定
- やる気がなく自発性が低下し、うつ状態になります。また、焦燥感や不安感が強くなるので、感情が不安定になります。
- 不眠・失禁
- 昼と夜の生活リズムが乱れ不眠になったり、トイレの場所が分からなかったり、衣類の脱ぎ着に必要以上の時間がかかり失禁してしまうこともあります。
認知症の症状
認知症の症状やその現れ方は、現在の生活環境や過去の生活歴、性格等によって個人差があり様々ですが、以下の4つの症状に大別されます。現時点では、中心となる症状に対する根本的な治療は困難です。本人の不安や混乱を和らげることに重点を置いて考えていく必要があります。一方、周辺症状(特に心の症状)に対しては、薬物療法や介護の仕方によって症状改善の可能性があります。
知的知能の低下
健忘 | 物忘れがひどくなる |
見当識障害 | 日時、場所、人が分からなくなる |
思考障害 | 考える力、理解する力が低下し、計算ができなくなる |
認知障害 | 人や物事を見分けたり、判断する力が低下する |
心の症状
夜間せん妄 | 夜になると興奮し言動がおかしくなる |
不眠 | 夜眠らない |
幻覚 | 実際には存在しないものが見えたり聞こえる |
妄想 | ありえないことを固く信じ込む |
抑うつ | 気分が落ち込む |
行動の障害
徘徊 | 歩き回る |
不眠 | 夜眠らない |
暴力 | 些細なことで怒りだして暴力をふるう |
異食 | 食べられない物を口に入れてしまう |
弄便 | 便をいじる |
身体の障害
歩行障害 | 歩くことが困難になる |
嚥下障害 | 食べ物の飲み込みが悪くなったり、むせたりする |
膀胱直腸障害 | 尿や便が出にくかったり、失禁したりする |
日常生活能力の低下
食事、排泄、入浴、着替えなど、日常生活の基本的動作ができなくなる
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