その名の通り、脳梗塞(脳の血管に血栓という血の固まりがつまった状態)、脳出血(脳の血管が破れて出血した状態)など脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるものを指します。つまり、脳血管疾患の後遺症です。
脳血管性認知症の場合、突然の脳血管障害をきっかけに急激に認知症が発症する場合と、小さな脳梗塞を繰り返して起こしているうちに徐々に認知障害が現れる場合とがあります。
脳の血管が詰まったり破れたりする脳血管障害により、脳の血流量や代謝量が減少することが原因です。その大部分(70~80%)が脳梗塞の多発によるものとされています。
脳血管障害の危険因子は、高血圧・動脈硬化症・糖尿病・高脂血症などのいわゆる生活習慣病です。生活習慣や食習慣の見直しなどで予防・回避に努めることが、認知症の予防にもつながります。心当たりのある方は、生活改善を心がけることをお勧めします。
脳の血管のどこの部位が障害されたかによって症状が異なりますが、記憶力の低下はあるのに時間や場所は分かるなど、できることとできないことがバラバラに現れることがあります。また、意欲の低下、めまい・しびれ・麻痺、感情失禁(涙もろくなる)などが見られます。
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