認知症の介護

どのように認知症の人をケアすればよいのでしょうか?

認知症の診断画像診断について

 

画像診断についてもっと詳しく知りたい!

画像検査は、認知症の原因疾患を特定するために必要です。
脳の構造的変化をみるCT、MRI(磁気共鳴画像)と、機能的変化をみるSPECT(脳の血流をみる)、PET(脳の代謝をみる)が主な検査です。
MRIは、CTよりさらに細かな病変の検出に優れていて、血流が悪くなっている状況がよくわかるものです。
一方、SPECT、PETは脳神経の活動状態を画像化することができ、PETはSPECTより解像度が高く、情報量も多く有用ですが、検査可能な施設が限られています。

CT・MRI(磁気共鳴画像)

MRI画像

▲MRI画像

MRIやCTは、脳萎縮・脳溝脳室拡大など、脳の形態的異常を証明します。
右の写真はMRI画像です。
意識を失って倒れたときなど、軽くても脳梗塞の可能性があるときなどによく使われています。
アルツハイマー型認知症では、脳全体の萎縮のほかに側頭葉内側面の萎縮をチェックします。
また、脳血管性認知症は、出血や梗塞巣が複数か所あり、同時に大脳白質病変が多くの場合みられます。

画像引用:認知症・アルツハイマー病を理解する

SPECT(脳血流をみる)

SPECT画像

▲SPECT画像

SPECTを使った脳血流は、アルツハイマー型認知症では脳全体の血流低下があり、なかでも側頭・頭頂部の低下が顕著です。
脳血管性認知症は多発性あるいは「びまん性」の血流低下がみられるのが典型的です。
右のSPECT画像において、アルツハイマー病の患者さんは正常者と比較して、矢印の部分(側頭-頭頂葉が主体)で血流が低下していることが良くわかります。

画像引用:認知症・アルツハイマー病を理解する

PET(脳の代謝をみる)

PET画像

▲PET画像

PETを用いたアルツハイマー型認知症の検査では側頭頭頂葉を中心とした代謝の低下があり、脳血管性認知症は多発性の低下が多くの場合にみられます。
右のPET画像においても、同様の部位において、脳の活動が低下していることがわかります。

しかし、このような例は比較的典型的な場合で、特徴的な変化がみられないことも多く、症状と画像検査を組み合わせて、より正確に診断することが重要です。

画像引用:認知症・アルツハイマー病を理解する

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